記事の要点: 体重を落としても顎下の脂肪が残る場合、その原因が「皮下脂肪層」にあるかどうかを先に確認することが、適切なアプローチを選ぶうえで最も重要です。 インモード(InMode)は高周波エネルギーで皮下脂肪を減らしながら真皮のコラーゲン生成を促す機器で、脂肪が原因の二重あごに効果が期待できる場合があります。
ダイエットしても顎下だけ変わらないのはなぜ?
体重を5kg以上落としたのに顎下のもたつきだけが残る——こうした悩みは、カウンセリングの場で非常によく耳にします。実際に20代後半の女性の方が「ダイエットで体重を減らしたのに顎のたるみだけそのままで、顔が重く見える」というお悩みでご来院されたケースがありました。
この状態になる主な理由は、脂肪が体全体から均等に減るわけではないからです。顎下の皮下脂肪は、生活習慣や遺伝的要因によって最後まで残りやすい部位のひとつとされています。そのため、全体的に痩せても顎下だけが変化しないと感じる方が少なくありません。
こうした場合、まずウルセラやサーマクールといったリフティング系の機器を調べてご来院される方が多いのですが、原因によっては別のアプローチが適している可能性があります。どの施術が合うかは、顎下が厚くなっている原因の「層」によって異なります。
顎下が厚くなる原因は「層」によって異なる——処置の前に確認すべきこと
顎下の構造は、表面から順に「皮膚→皮下脂肪層→広頸筋(こうけいきん)→深部脂肪層」という層で成り立っています。広頸筋とは首の前面を覆う非常に薄い筋肉で、この筋肉を境に脂肪が浅い層(皮下層)と深い層(深部層)に分かれています。
顎下が気になる方の多くは、この「皮下脂肪層」に原因があるケースが比較的多いとされています。実際に手で顎下をつまんでみると、弾力のある塊が感じられる場合は皮下脂肪が関与している可能性があります。ただし、同じ見た目でも原因が違う場合があるため、視診と触診を組み合わせた確認が大切です。
一方で、原因が広頸筋の弛緩(しかん)、深部脂肪の増加、唾液腺の肥大、または顎骨の後退にある場合は、皮下脂肪を対象とした施術では変化が出にくいことがあります。このような場合はインモードではなく、別のアプローチが必要になる可能性があるとお伝えしています。
原因を正確に把握せずに施術を受けると、期待した効果が得られないことがあります。どの機器を使うかより先に、「何が原因で顎下が厚くなっているか」を確認するプロセスが、満足度の高い結果につながると考えています。
皮下脂肪が原因の場合、インモードはどのように作用するのか
皮下脂肪が原因と確認された場合に選択肢のひとつとして挙げられるのが、インモード(InMode)です。インモードは高周波(RF)エネルギーを皮膚の内側の真皮層と皮下脂肪層に分けて届けられる機器で、2種類のハンドピースを使い分けます。
脂肪に作用する「FX」ハンドピースは、瞬間的に強い電気刺激を与えることで脂肪細胞にアプローチします。これにより、皮膚を物理的に引き上げる操作をしなくても、顎下の厚みが変化する可能性があります。ただし、効果には個人差があります。
もう一方の「フォーマ(FORMA)」ハンドピースは、顔全体の真皮にじっくり熱を届けてコラーゲン生成を促すために使用します。FXで脂肪にアプローチした後、脂肪が減った部分の皮膚が弛緩して見えることを防ぐため、フォーマで顔全体の弾力をケアすることが重要です。
施術中は皮膚表面の温度をリアルタイムでモニタリングしながら出力を調整しています。熱が強すぎると皮膚へのダメージにつながる恐れがあるため、部位ごとに慎重に強度を変えながら進めることが安全な施術につながります。
インモード施術の流れと、実際の経過はどうだったか
カウンセリングで原因が皮下脂肪と確認できたため、同日にインモード施術を実施しました。まずFXハンドピースで顎下の狭いエリアの脂肪にアプローチし、その後フォーマハンドピースで顔全体を丁寧にケアする流れで進めました。
この方は3〜4週間おきに計3回の施術を受けられました。1回目は変化をあまり実感できなかったとのことでしたが、回数を重ねるにつれて「手でつまんでいた厚みが薄くなってきた」とおっしゃっていただけました。横から見たときの顎と首の境界線も以前より明確になってきたとのことでした。
効果の出方や変化のペースは個人差があります。施術前に期待していたよりも身体的な負担が少なく、経過に満足できたとのご感想でしたが、すべての方に同様の結果が出るわけではありません。施術の回数や間隔も、状態によって調整が必要になる場合があります。
インモードは「顎下の脂肪が原因」と確認できた方に検討いただける選択肢のひとつです。ウルセラプライムやサーマクール FLXなどのリフティング系機器とは作用するターゲットが異なるため、どの施術が適しているかはカウンセリングでの確認が大切になります。
顎下の悩みに気づいたら、まず何を確認すればよいか
顎下のもたつきが気になるとき、すぐに「どの機器を受けるか」を決めようとすることがあります。しかし、原因の層が異なれば効果的なアプローチも異なるため、まず「何が原因で厚くなっているのか」を把握することが先決です。
自分で試せる簡単な確認方法として、顎下を親指と人差し指でそっとつまんでみる方法があります。弾力のある塊が感じられる場合は皮下脂肪の関与が考えられますが、あくまで目安であり、正確な判断にはクリニックでの診察が必要です。
たるみや骨格、唾液腺など皮下脂肪以外が原因の場合、インモードではなくリフティング系施術や他のアプローチが適している可能性があります。原因を特定せずに施術を繰り返すことは、費用と時間の無駄につながることがあるため、カウンセリングを活用することをお勧めします。
Sunshine皮膚科では、まず顎下を直接触診して脂肪なのかたるみなのかを確認してから施術をご提案しています。必要でない施術はお勧めしない方針で診療していますので、顎下のお悩みでご不明な点があればお気軽にご相談ください。
よくある質問
ダイエットで痩せたのに顎下だけ変わらないのはなぜですか?
脂肪は体全体から均等に減るわけではなく、顎下の皮下脂肪は最後まで残りやすい部位のひとつとされています。また、たるみや骨格など脂肪以外の要因が重なっている場合もあるため、見た目の変化が出にくいことがあります。
インモードとウルセラ・サーマクールは何が違いますか?
ウルセラプライムは超音波エネルギーでSMAS筋膜層に働きかけるリフティング系機器、サーマクール FLXは高周波で真皮のコラーゲンを引き締める機器です。インモードはFXハンドピースで皮下脂肪にアプローチする点が大きく異なります。顎下が「たるみ」か「脂肪」かによって適した選択肢が変わるため、カウンセリングでの確認が大切です。
インモードの施術は痛いですか?ダウンタイムはありますか?
施術中は温熱感や軽い刺激を感じることがありますが、痛みの感じ方には個人差があります。また、施術後に一時的な赤みや腫れが出ることがありますが、多くの場合は数日以内に落ち着くとされています。詳しくはクリニックにてご確認ください。
インモードは何回受ければ効果が出ますか?
一般的には3〜4週間おきに複数回の施術が推奨されるケースが多いですが、必要な回数や間隔は個人の状態によって異なります。1回目の施術直後は変化を感じにくい場合もあり、効果が実感されるまでに時間がかかることがあります。
顎下のもたつきが脂肪かたるみか、自分で見分けることはできますか?
顎下を親指と人差し指でそっとつまんでみて、弾力のある塊が感じられる場合は皮下脂肪の関与が考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、たるみや骨格・唾液腺など複数の要因が重なっているケースもあるため、正確な判断にはクリニックでの触診を含む診察が必要です。